３人揃えば最強トリオ！～第２章～

・真実

千「やっぱり何か知ってるんですね。」
栄「…………。」
花「父さん、大丈夫？？」

２人の会話を黙って聞いていた花矢だったが、栄吉の顔色がどんどん悪くなるのをみて、心配そうに言った。

栄「あぁ…大丈夫だ。心配するな。」

栄吉は無理やり笑顔を浮かべてそう言った。そして、

栄「原田さんはどうしてそこまで沢木の事を調べようとしているんですか？弟くんが誘拐されたのだけが理由じゃないですよね？」

あまりに沢木の会社の事を聞きたがる千奈に質問をした。

千「私たちは真実が知りたいんです。２０年前の真実が…。」
栄「その真実を知って原田さんは何をするつもりなんですか？」

質問を繰り返す栄吉。

千（このままじゃ時間ばっかりくっちゃうわ。ここは本当の事を話して、早く話を終わらせるのが賢明よね…あまり言いたくわないけど。）

千奈は両親の事を話する事に決めた。

千「『何をするつもり』ですか。簡単に言うと、真実をすべてわかった上で、沢木を警察に突き出す。それが私たちの目的です。」
栄「なぜそんなに真実を知りたがるんですか？」
千「知りたいですよ。悲劇の始まりはその真実がわからなかった事によって起きたんですから。」
栄「悲劇…。」
千「そうです。沢木がなぜ指名手配されたか。それは知っていますよね。」