・千奈と太一と勝也

3/13
前へ
/791ページ
次へ
が、次の瞬間…。 千「うちの弟に何してくれてるのよぉ~~!!」 という声が聞こえ、 ドカッ! 勝「!!!」 勝也はまたも背中に衝撃を受け、振り上げていた足を太一の上に落とす事なく、そのままゴロゴロと転がって行った。 勝(クソッ!また邪魔が入った!次はだれだ!?) 太「千、千奈!!」 いきなりの千奈の登場に驚く太一。 千「はぁ…まだ何とか無事だったみたいね。で、どこを怪我してるの?」 太「来てくれて助かった~。もうだめかと思ってたんだよな。」 千「そんな事どうでもいいからどこを怪我してるのかさっさと言いなさい。」 太「はいはい。特に痛いのは、腹というか肋骨のあたり何本か骨いってるかも。で、あとは全身キシキシいってる。」 千「まぁ、動けるならまだ大丈夫よね。早く立ちなさい。」 太「なんとかな。よっと。」 太一は千奈の手を借りて、立ちあがった。 千「で、あそこの人が殺し屋?」 太「そうそう。なんで千奈知ってるの?」 千「さっき矢沢親子に会って事情を聞いたの。」 太「そうなんだ。」 勝「イテテテ…。まぁ今日はよく背後から蹴られる日だな。」 2人が会話をしていると、転がっていた勝也が立ちあがりそう言った。 勝「さっき蹴ったの君?はぁ…女の子にしてはちょっとすごい蹴りだったね。」 千「おほめの言葉ありがとう。でも、そのまま倒れてくれた方が何倍もありがたかったわ。」
/791ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4273人が本棚に入れています
本棚に追加