・千奈と太一と勝也

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勝「さすがにそういうわけにはいかないんだよね。」 千「あら、残念。」 勝「それにしてもよくここがわかったね。」 千「簡単に見つけられたわよ。沢木が何をしようとしてるのかを予想したらね。うちの義父が。」 千奈はにっこり笑顔を浮かべてそう言った。 太「えっ?!匡兄きてるの!?」 千「あたしが居るんだから居るに決まってるじゃない。」 太「それもそうだね。」 千奈と太一がそんな話をしている間に、そーっとその場を去ろうとする勝也。 千「ちょっとそこの人。どこ行く気?」 そんな勝也に千奈は威圧感を含む声でそう言った。 勝「いやぁ。2人が話し合いしてるみたいだったからさ。邪魔にならないようこの場からいなくなろうと思ってね。」 千奈と太一、2人同時に相手したとしても、かなりの時間がかかるだろうと予想し、栄吉と花矢を追いかけようとした勝也。 千「矢沢親子追いかけようとしたんでしょ。」 勝「あっ、ばれてる。」 千「追いかけさせるわけないでしょ。」 太「その通り、逃がさねぇぞ。」 勝「…なんか急に元気になったな太一君。でも、君たち2人だけじゃ俺には勝てないよ。」 勝也は呆れたようにそう言った。 千・太「そんなのやってみないとわかないでしょ(だろ)。」 2人はそう言って、同時に動いた。
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