・千奈と太一と勝也

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千「やっぱり、人の血って気持ち悪いわね。」 手を念入りに拭く千奈。 太「気持ちいいと思う人はなかなか居ないと思うぞ。」 そんな千奈に呆れる太一。 千「…何か太一にまともな事を言われると腹が立つわね。」 太「何で?!いくらなんでもそれはひどいだろ!」 太一が千奈に抗議していると、 ヒュッ!! 何かが2人に向かって飛んできた。 千・太「!!」 千奈と太一は驚きながらも、すぐに飛んできたものを避けた。 カッ! という音がして木にその飛んできたものが刺さった。 その刺さったものを千奈と太一は見た。 千・太「…ナイフ…。」 木に刺さっていたのは、切れ味のよさそうなナイフだった。 それを投げたのは。 勝「さっきはなめてかかって悪かったな。ここからは本気にやらせてもらうよ。」 勝也だった。 千「今、『やらせてもらう』ってところにすごく殺気がこもってた気がするのはあたしだけ?」 太「いや、俺もそう思った。」 2人がいきなり雰囲気の変わった勝也に驚きながら、話をしていると、またナイフが飛んできた。 今度は、1本ではなく、千奈と太一それぞれに4本ずつナイフが飛んできた。
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