・千奈と太一と勝也

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千・太「!!」 2人はぎりぎりの所でそのナイフを避ける事が出来たが、 千・太(あっ、離れちゃった。) 2人の間に距離ができてしまった。 勝「2人でひっつかれてると色々とめんどくさそうだからね。」 勝也はそう言って、両手にまたナイフを5本ずつ持つと、すぐにそれを太一に向かって投げた。 太(やっぱり狙いは俺ですか?!) 太一は向ってくるナイフ10本をなんとか避けて行くが、全部避け終わった時には息を切らしていた。 太(はぁ…つらい…でも後少しだ。) 太一はふっと眼に映った光景に心の中でそう思った。 勝「まだまだ。」 勝也はそう言って。またナイフを太一に向かって投げる体制を取った。 が、 勝「気づいてないとでも思ったか?」 と言って、勝也は前を向いたまま後ろにナイフを投げた。 すると、 カッ!カッ!………。 と何かにナイフが刺さる音がした。 勝「んっ?」 てっきりに後ろから千奈が何かしてくると思っていた勝也は、聞こえてきた音が人に刺さった音ではないと思い、後ろを振り返った。 そこで、勝也の目に映ったのは… 勝「木の板?!」 ナイフが数本刺さっている木の板だった。 勝(…まさか!?) 勝也は、はっと何かを思いつき、後ろに向けていた顔を前に戻した。 そして前を見ると同時に、 シュー! 何かが勝也の顔にかかった。
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