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そして、続けて。
千「じゃあ、2000万円出すって言ったら沢木を捨てて、あたしに雇われてくれるの?」
そう言った。
勝「…あぁ。そうだな。そんだけの額もらえりゃあ文句なしであんたを雇い主にするな。どうせこの状態じゃ今の雇い主さまからは報酬もらえないだろうし。ただし後から払いませんとか言う可能性があるからなぁ。」
勝也は手で顔を覆ったまま、千奈の問いかけに答えた。
千「もちろんよ。それに2000万円の小切手を匡兄から預かってきてるの。この小切手を確認できたら、あたしを雇い主にするのね?」
勝「もちろん2000万くれるんだろ。なら俺はあんたらの味方になる方をとるさ。俺は金で動く人間なんでな。」
太「マジかよ千奈!こいつを雇うって!」
太一が驚いてそう言うと、
ニヤリ…。
千奈はそんな太一を見て、意地の悪そうな笑みを浮かべた。
太(ん?千奈なんか悪い事考えてるな。)
千「でも、まだいまいち信用出来ないのよね。だから、ロープで両手と両足をくくらせてもらうわ。それで、動けなくなった後、目にかけたスプレーの効果をなくす目薬をさしてあげるわ。その後、あたしが聞きたい話を聞かせてもらったら、ロープを外してあげる。それでいいかしら?」
勝「…………いいだろ。さっさとロープで縛れ。」
この返事を聞いた千奈は、リュックからロープを2本だし、1本を太一に渡した。
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