・千奈と太一と勝也

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勝「!!おい!何をし……。」 勝也は何が起こったのかわからないまま意識を手放した。 太「今の何のスプレー?」 千「八名おじ特製ぐっすりスプレーよ。」 太「なるほど、さっきの笑顔見て何か企んでると思ったけどこれすることだったんだな。」 千「そうよ。こういう裏の世界って金で動く人が多いと思うけど、この人は1度受けた依頼は最後までやりとおすタイプだと思ったのよ。だから、最後には眠ってもらおうと思ってたの。」 千奈はそう言って、勝也に近づいていき、寝ている事を確認してから服の中を調べ始めた。 千「ほら、これみてよ。ロープ解いた瞬間あたし達を殺すつもりでこんな所にナイフ隠してるわ。」 千奈は勝也の腕を持ち、袖をめくって太一に見せた。 太「仕込みナイフねぇ。大人しく縛られたり、質問に答えてたのは俺たちを油断させるためだったんだな。」 千「そうね。さっ、この人さっさと身ぐるみはいでそこの木に縛りつけときましょう。で、早く匡兄の所に行かないと!」 太「多分だけど、匡兄は沢木の所に居るような気がする。」 千「あたしもそう思うわ。」 太「沢木の居場所は知ってるからさ。そこまでの道を進んでけばあえると思う。」 千「じゃあ、早く行きましょう。」 太「おぅ。」 千奈と太一は勝也をパンツ1枚にして気に括りつけ、匡一がいるであろう緑のもとへと向かった。
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