・再会

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匡「なるほど、そういうことか……伏せろ!」 匡一は納得したようにそう言ったと同時に、緑が銃の引き金を引いたのが見え、黒スーツにそう大声で言った。 緑「あぁ~、気づかれちゃった。2人でヒソヒソ話してるから気づかないかとおもったんだけどな。はぁ…気づかれちゃったらダメだな。僕あんまり銃って得意じゃないんだよね。」 緑はそう言って、銃を下ろした。 匡「そんな物騒なもの持ってる奴を警戒しない奴がいるなら見てみたいものだな。それより、この男はお前の仲間だろどうして殺そうとしてるんだ。」 匡一はこの状況を見た時から頭に浮かんでいた疑問を口にした。 緑「何言ってるの匡一?この人仲間じゃないから。というか、僕に仲間なんていないよ。この人はただのパシリ。でも、全く役に立ってないからパシリにもならないか。この人のせいで、僕の完璧な計画が崩れたんだよ。この人が、矢沢花矢と水長太一を逃がすから。で、腹が立ったから殺しちゃおうかなと思ってさ。」 匡「…………。」 匡(軽い口調で言ってるが、目に恐ろしいほどの殺気がこもってるな。) 緑の話を黙ってきいていた匡一は、自分の背中にゾクリと寒気がはしったのを感じた。 そんな匡一の後ろでは、黒スーツが恐怖で体を震わせていた。
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