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緑「イテテテ…いやぁ~、それにしても僕の想像を超えてるよ匡一。君の成長ぶりは…。」
緑は思い切り地面に背中を打ちつけたにも関わらず、うれしそうに笑顔でそう言った。
そんな緑に構う事なく匡一は足を振り上げ緑の顔面に向けて振りおろした。
緑「さすがにそれは痛そうだから当たりたくないな。」
緑はそう言って、匡一の振りおろした足を両手で受け止めた。
そして、その足を思い切り押し返して、素早く立ちあがった。
匡「あの頃の俺と同じだと考える方がおかしいだろ。」
匡一は押し返された足を地面につけながら、呆れたような笑みを浮かべて言った。
緑「そういうことじゃなくてぇ。ここまで倒しがいがあるほど成長するとは思ってなかったんだよね。でも、あんまり長引かせたくはないからここからは本気でいかせてもうね。それでも、全然楽しめそうだし。」
匡「そうか。じゃあ、俺も遠慮なく本気でいかせてもらう。」
緑「そうこなくっちゃ。じゃあ、始めようか。」
緑はそう言って、ポケットの中から何かを取り出した。
緑の取りだしたものを見た匡一は、
匡「確かに昔からそれが得意だったな。でも、こんな所でそんなもの使って俺をどうにかできるとでも思ってるのか?たかが、ダーツの矢で。」
昔、緑がダーツが得意で、矢を投げる所をみて、宣言した点数にあてる緑をはしゃいで見ていた事を思い出した匡一。
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