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緑「う~ん、どうだろう?まぁ、1回味わうとわかると思うよ。多分だけど。」
緑は笑顔でそういうと、左手は握りこぶしを作ったままで右手で矢を5本持ち、匡一めがけてその矢を投げた。
匡(何か仕掛けがあるはずだ。実は、矢だと見せかけて何かガス系のものか液体…睡眠スプレーとかしびれ薬が入れてあって俺の近くで噴出するようにできてるのかもしれないな。ということは…。)
匡一は、もし自分の考えがあたっていたら、危ないと思い素早く飛んでくる矢の当たらない横に体をずらし、矢との距離をとった。
が、いきなり矢が避けた匡一の方に向けて曲がってきた。
匡「なっ!」
矢のあり得ない動きに匡一はおどろきながらも矢よりも低く体をかがめ、矢をよけようとした。
そんな匡一を見て、
緑「ダメだよ匡一。そんな所でとまっちゃ。」
緑がそう言った瞬間。
匡「!!イッ…!」
かがんだ匡一の上で矢がいきなり勢いをなくし、針の部分が下に向き、匡一の背中に向かって落下してきた。
緑「フフフ。さすが匡一、5本中3本避けるなんて。しかもあのジャストな位置で。普通の一般人なら間違いなく5本全部刺さってる所だよ。」
緑は腕を押さえて、空いている手でポケットの中からハンカチを取り出している匡一に言った。
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