・3人揃えば最強トリオ

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匡(あの矢がどういう仕組みになっているんだ…。それがわからないと対策の立てようがない。あの矢は急に投げた時のままの形で横にずれてきた…。) 匡一は今の矢の動きを思い出しながら、どういう仕組みになっているのかを考えた。 緑「おかしなものって失礼だね。これは僕が頼んで作ってもらった特注のダーツの矢だよ。」 そんな匡一を見ながら、緑が答えた。 匡「だろうな。そんな矢見た事ないからな。」 匡一は緑にそう答えながらも、 匡(あんな風な動きをするって事は…。) 頭で考えていたが、矢の仕組みの予想がふと頭に浮かんだ。 匡「その矢、矢の羽がある方にワイヤーでもつけてるな。それを矢を持っていない方の手で操って俺が避けてもその方向に動かしたり、俺の真上で矢を止めたりできたんだろ。」 あくまでも予想だが、断定的な言い方をする匡一。 緑「……あららこんなに早く仕組みがわかるなんて。さっすが匡一。でも、わかったからって避けられるものじゃないと思うよ。」 緑はそう言って、またも5本。匡一に向けて投げた。 匡(予想だったが、ビンゴか。横に避けても、あたるなら。) 匡一は心の中でそういうと、後ろに向かって走り始めた。 緑「………。」 緑は無言のままその匡一の行動を見ていた。 匡一はひたすら後ろに走っていき、ある程度の距離が出来ると、飛んできている矢の方を向いた。 匡(ここまでは勢いが持たないだろう。)
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