・3人揃えば最強トリオ

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太「匡兄大丈夫?!さっきなんか足が頭におちる寸前だったよな!」 太一はさっき目に入った光景を思い出し匡一に聞いた。 匡「なんとかな。でも、左腕に怪我した。何か持ってないか手当てするもの。」 匡一は血のにじんでいるハンカチをつけた腕を千奈と太一に見せた。 千「すぐに手当てしないと!ってことで太一頼むわ。ついでに自分の手当てもしときなさい。」 千奈はそう言って背負っていたリュックを太一に渡した。 太「了解。」 太一はリュックを受け取るとすぐに匡一と共に千奈の後ろで傷の手当てを始めた。 緑「あらら…3人揃っちゃった。でも1人に対して3人掛かりって卑怯だと思わない。」 千「思わないわ。あなたこそ自分の事を棚に上げないでくれる。一般人殺害するのに殺し屋雇うなんて。」 千奈は初めて自分の両親を殺した男を正面から見たが、怒り狂う事なく冷静に話返す事が出来た。 緑「あれ?意外に冷静だね。もう少しさ、憎しみをこめた対応してくれるとうれしいんだけど。」 冷静な千奈を面白くなさそうに見ながら言った。 千「あたしがそんな態度とったらあなたが喜ぶだけでしょ。あなたを喜ばす事なんてしたくないもの。それに、憎しみなら態度に出してないだけで、心の中ではいっぱいよ。」
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