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太「でも沢木も煙に当たってたよな。沢木も動けないんじゃないの?」
匡「バカ。こういう行動するのが分かってるなら薬くらい用意してるだろ。」
匡一がそう言うと同時に、
太(あっ!勝也から奪った薬があるんだった!)
勝也から奪った目の洗浄液の存在を思い出した。
実は太一が森の中に投げたのは、着ている服のポケットに入っていたごみで、薬はもしもの時のために取っておいたのだった。
太(すっかり忘れてたよこれの存在。)
太一がそう思い、薬をポケットから出そうとしていたその時、
緑「匡一の言うとおり。今、匡一と太一君、千奈ちゃんには何も見えてないと思うけど、僕にははっきりと見えてるんだよ。」
緑が太一の後ろに立ちそう言った。
太「!!!」
いきなりの緑の行動に驚きながらも、声の聞こえた方へ足を振り上げる太一。
緑「フフフ…やっぱり見えてないみたいだね。…っと!さすが匡一声だけで僕の位置が分かるなんて。」
緑に太一の蹴りは当たらなかった。匡一はすぐに緑の存在に気づき、太一と緑の間に入り、緑が太一に向けていた拳を掴んだ。
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