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匡「だてに鍛えてきたわけじゃないからな。」
緑「そっか。やっぱり、こっちの2人は後回しのほうがいいね。先に千奈ちゃんを片付けさせてもらうよ。」
匡「…そんなこと言われてあっさりこの拳離すはずないだろ。」
何をされてもこの拳は離さないというオーラを出しながら言った匡一だが、次の瞬間…
匡「!!」
緑は自分の拳をつかんでいた匡一の手を思い切り押してきた。
そのいきなりの緑の行動に、驚いた匡一は後ろにいた太一と共に地面にしりもちをついた。
つかんでいた緑の拳は、押された反動で離してしまった。
緑「引いてダメなら押してみろってね。あっ、普通は逆だったっけ。」
緑は笑いながらそう言った。
そして、そのあと千奈のほうへ向かった。
匡「千奈がどこにいるかわからない以上、声がするまで近くにいけない。簡単にはやられないだろうが早くなんとか…」
太「匡兄!」
匡一の言葉を遮り、太一が匡一を呼んだ。
匡「なんだ?」
太「これこれ!この薬使って
俺今使ったけど、もう痛みも引いてふつうに目を開けられるようになった!」
緑が去った後、すぐに薬を目に入れた太一は、効果を見て匡一に薬を渡した。
匡「どうしてそんな薬持ってるんだ?」
太「奪ったんだよ。あいつが雇った殺し屋から。ってことで俺は千奈を助けに行くから匡兄早く薬使って!」
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