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太一はそう言って、匡一に早く薬を使わせた。
太「じゃあ、俺千奈の所行くから。」
太一は残りの薬を持って、すぐに千奈のもとへと向かった。
匡「さっき殺し屋とか物騒な言葉が出てきたが、なんとかできたみたいなら良しとするか。」
匡一はじわじわと痛みが引いていく中、そう呟いた。
匡一達がそんなことをしている頃、千奈は…。
千「目がイッタイ!…って叫んだものの。どうしようもないわよね。あぁ~、涙が止まらないわ。でも、ただの催涙ガスでよかった。毒ガスとかだったら、あたし死んでたわね。」
千奈は叫んだあと、次々出てくる涙を拭いながらそう呟いていた。
千(この状態じゃ身動きとれないわね。この風向きから考えると、匡兄達のほうにも煙がいってるだろうから2人もあたしと同じ状態のはず。たぶん沢木は薬か何かを持ってるわよね。ってことは…)
千奈は頭の中で今の状態のみんなの動きを予想し始めた。
千(沢木は多分、1番にあたしを狙ってくるでしょうね。あたしを片付ければ後は、けがしてる匡兄と太一だけだもの。…キタ。)
千奈がそう考えていると、近くに人の気配を感じた。
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