・3人揃えば最強トリオ

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千奈はその気配をいち早く察知した。 そして、次の瞬間飛んできた緑の拳をなんとかかわしていた。 千(い、今のヒュッて音…危なかったもしかして?) 千奈は緑の拳が横を通る音が聞いてぞっとした。 緑「う~ん、千奈ちゃんも太一君も僕が思ってる以上に強くなってるんだよなぁ。どうしよう…殺すつもりはなかったんだけど、千奈ちゃんには… 死んでもらおうかな。」 緑がそう言った瞬間、千奈の背中にゾクリと寒気が走った。そして、 千(…やばいわ…今の発言全く冗談に聞こえない。というか、この目なんとかしないとあたし絶対殺されるわ!) 自分の命の危険を感じた。 緑「こんな怖い事言ってるのにあんまり顔色が変わらないっていうのはどうなのかな。そろそろあきらめない?で、泣いてさすがりついてよ。『助けて』って…って言ってももう泣いちゃってたね。」 千「…これは泣いてるわけじゃないわよ。あなたが使ったガスのせい。後、諦めるなんて言葉、あたしの辞書にはないですから。」 千奈は恐怖心を心の奥で留め、笑顔でそう言った。 緑「そう、じゃあ辞書に付け加えてよ、『諦める』って言葉。だって、もう誰も助けてくれないよ。匡一も太一君も自分の事で精一杯だからね。」
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