・3人揃えば最強トリオ

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うまく動かない頭を働かせ、殺されないために千奈がしたのは、 千「あなた、自分の母親が殺された事件の真相…犯人を知っているんでしょう?」 緑がいるであろう方向を向いて、あとからゆっくり話そうと思っていた事を口にした。 緑「…なんで千奈ちゃんにそんな事を言わないといけないのかな?」 緑は千奈の問いかけに少し間を開けて答えた。 千「もし犯人を知ってて、あの事件の事があなたの中で解決しているなら、何のためにこういう事をしてるの?…!!」 千奈は時間を稼ぐために問いかけを続けようとしたが、その話の途中で緑の手が千奈の首を掴んだため、話が出来なくなった。 緑「今その話…僕の前でするべきじゃなかったね千奈ちゃん。」 そう言った緑の顔はうれしそうな笑みから一変、無表情だった。そして、千奈の首を掴んでいる手に力を入れた。 千「ッッツ!!」 千奈は緑の手から逃れようと必死に暴れた。 でも、緑の手は離れるどころかビクともしなかった。 緑「まさかとは思うけど、もし本当にその事を知っちゃったなら、太一君にも匡一にもいなくなってもらわないといけないな。あ~あ、2人には生きてもらう予定だったのになぁ。」 緑は残念そうにそう言った。 もちろん、千奈の首を掴んでいる手の力はそのままだった。 千(く、苦しい…。というかこの人本当に知ってるんだわ。匡兄の予想通りね。でも、そうなるとますますこの人の事許せないわ。)
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