・3人揃えば最強トリオ

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そう思い、人の気配がする方を振り向こうとした時、 太「千奈!?お前何してくれてんだよ人の姉ちゃんに!!」 という太一の叫び声とともに、横から体当たりされ、緑の脇腹に衝撃が来た。 その衝撃で、緑は千奈の首を掴んでいた手を離してしまった。 千「ゲホッ!ゲホゲホッ…ハァハァハァ…。」 首への締め付けがなくなった千奈はせき込みながらも、肺いっぱいに空気を吸い込んだ。 太「千奈!大丈夫か?!」 太一はすぐに千奈のもとへ駆けつけそう言った。 千「な、なんとかね。はぁ…それにしても助かったわ太一。さすがにダメかと思ったわ。」 千奈は苦笑を浮かべた。 太「…よかった…千奈にまでいなくなられたら…イテッ!」 太一は涙ぐみながらそう言ったが、言っている途中で千奈にデコピンをされた。 千「あれ、ちゃんと当たったのね。というか勝手に殺すんじゃないわよ。ほら、ちゃんと生きてるでしょ。」 太「うん、そうだな!あっ、はい。これ目の薬。」 太一はそう言って、薬を千奈に渡した。 千「あぁ…さっきあの人から取った薬ね。ありがとう。」 千奈はすぐに受け取った薬を目に入れた。 太「!!」 千奈が目に薬を入れているのを見ていた太一は、 緑「なんで君がその薬を持ってるんだ?」 という声が聞こえ、緑の方を見た。
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