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2005年5月
俺は新任挨拶のため現任者と同行して得意先をまわっていた。
「次に行くとこ、綺麗な人がいるんですよ」
「マジで?!けど男いるんだろ?!」
「それがフリーらしいですよ。西村さん落としてみたら?」
「マジで綺麗ならな。けど客はヤバいだろ」
移動の車の中、そんな話で盛り上がっていた。
綺麗な人がいる
現任者の言葉に付き合って盛り上がったものの、内心たいして興味がなかった。
客は客。
遊ぶ女じゃない…
当時の俺は女=遊びだった。
やりたい時にやれる女がいればいい。
本気で恋愛するなんて面倒くさいだけだと思っていた。
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