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泣き出す桃をみて
慌て出す浦
「せっ先輩ごめん!!」
「………………」
「いやぁ、先輩がコソコソしてるの最近気になって…このプレゼントかなって…」
「………………」
「悪気はなくて…ただ先輩が何隠してるのか気になって、我慢できなくなっちゃって…」
すると桃は口を開いた
「そっ…それ…亀公へのっ…プレゼントだった…んだよ…」
「えっ?」
浦はびっくりして
桃を見つめる
「いっ…いつも…イベントの日に…亀公から…プレゼント貰ってるから…たまには俺からも…プレゼントしたくて」
「先輩……」
「内緒にっ…したくて…、サプライズしたくて…」
涙で顔がぐしゃぐしゃに
なる桃をみて
浦は桃の隣にすわり
抱き締めた
「先輩…ごめん。僕何も知らなくて、自分勝手で…」
「いやっ…謝んなよっ…俺も…ヒクッ…隠してたのが悪いし…」
「先輩?中身は何なの?」
「あれかっ?…チョコレートだ」
「チョコレート?」
「…ヒクッ…バレンタイン…明日だからなっ」
浦は桃をさらに強く抱き締めた
「先輩…本当にごめん」
「いぃって……ヒクッ…」
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