パレード前半

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    泣き出す桃をみて 慌て出す浦   「せっ先輩ごめん!!」 「………………」 「いやぁ、先輩がコソコソしてるの最近気になって…このプレゼントかなって…」 「………………」 「悪気はなくて…ただ先輩が何隠してるのか気になって、我慢できなくなっちゃって…」 すると桃は口を開いた   「そっ…それ…亀公へのっ…プレゼントだった…んだよ…」 「えっ?」   浦はびっくりして 桃を見つめる   「いっ…いつも…イベントの日に…亀公から…プレゼント貰ってるから…たまには俺からも…プレゼントしたくて」   「先輩……」   「内緒にっ…したくて…、サプライズしたくて…」   涙で顔がぐしゃぐしゃに なる桃をみて 浦は桃の隣にすわり 抱き締めた     「先輩…ごめん。僕何も知らなくて、自分勝手で…」   「いやっ…謝んなよっ…俺も…ヒクッ…隠してたのが悪いし…」     「先輩?中身は何なの?」 「あれかっ?…チョコレートだ」 「チョコレート?」 「…ヒクッ…バレンタイン…明日だからなっ」     浦は桃をさらに強く抱き締めた     「先輩…本当にごめん」   「いぃって……ヒクッ…」    
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