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「う゛ぉ゛ぉ゛お゛い……なんだぁ?さっきから…」
久しぶりの休暇。
最近全く帰ってきていなかった自室
愛用のソファに寝転がって雑誌を読んでいると後頭部あたりに感じる視線
その視線を辿っていくと見慣れた顔
我が物顔で自分のベッドを占領している(自称)王子様。
「べっつにぃ~?王子お前なんて見てないし~」
退屈そうに寝転がって頬杖をつきながら指先でティアラを回している
他人のベッドでよくもまぁこんなにもくつろげるものだ
呆れを通り越した、むしろ感動すら覚える
「くだらねぇ嘘吐いてんじゃねぇぞぉ…さっきからジロジロ見てただろうが」
多少ならともかくここまで執拗に視線を投げつけられるとさすがにイラついてくる
相手があの王子様でも だ。
読みかけの雑誌を閉じて重い腰を上げ、ベッドに近付くと
相変わらずダラダラとくつろいでるベルの頭を小突く
「痛っ!……お前何王子に手ぇあげてんだよこのバカ鮫!!」
「バカはてめぇだぁ…誰の部屋だと思ってんだぁ?」
「スクアーロのに決まってんじゃん。自分の部屋まで分からないぐらいバカになったの?」
…………
勝手に進入し、人のベッドを占領し、散々くつろいどいてこの台詞
流石のスクアーロも頭にきた
「あ゛ぁ゛?てめぇいい加減n「仕事続きで合えなかったからその分一緒に居たいだけじゃん、それっていけないことなわけ?」
「…………っ……!?/////」
たまには一喝してやろうと思って気合いを入れて口を開けた瞬間にこの不意打ち
しかも相手は至極当たり前のように頬杖をつきながら彼特有の笑みを浮かべている
「シシシッ…姫かーわいー」
「う゛ぉ゛お゛い…そういうことは最初から言えよぉ…///」
真っ赤な銀色
笑う金色
周りの空気はピンク色
そんな休日の午後
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