かざぐるま

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「あおい、どうしたの」 「ううん、なんでもない」 私は来月結婚する婚約者と地元のお祭りに来ていた。 久しぶりに見たかざぐるまが、昔を呼んだ。 「かえろっか」 私は浴衣の裾を直して彼の手に指を絡めた。 ただ遠くはなれても 君が笑うため どこ吹いた風でした くるりかざぐるま 待つことも恋でした くるりかざぐるま
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