8/9
前へ
/30ページ
次へ
―次の日― 莉奈「ん…」 莉奈が、目をさますと涼平の存在に気づいて大声を出した。 莉奈「えぇ!?何で涼平がこの部屋に?!」 莉奈は爆睡中の涼平を揺さぶった。 涼平「ん゛…」 莉奈「何で涼平がここにいるのよ!?」 涼平は眠たい体を起こした。 涼平「あぁ。絵美里に教えてもらった。…おまえさ絵美里に心配かけすぎだぞ!絵美里だけじゃなく周囲に!絵美里すげーおまえのこと心配してたぞ。」 莉奈「……ごめん。」 涼平「俺もいきなりきてごめん。」 莉奈「うん。びっくりした!」 涼平「おまえさ…過去のこと引きずってんだろ?」 莉奈「えっ?」 涼平「誰も信じられなくてあんなことしてるんだろ?本当はそんなやつじゃないんだろ?」 莉奈【どうしてこの人は、こんなにあたしに構うの?見透かされてる。本当のあたし見つかっちゃった。】 莉奈は心の中でそう呟くと自然に涙を流した。 涼平「もうやめろって。わかんねーよおまえ。好きでもねーやつとベタベタして、そんなんで寂しさ埋まるもんなのかよ?」 涼平の言葉に、莉奈は今以上に泣いている。 涼平「そっちの方が寂しいんじゃねーの。」
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加