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―次の日―
莉奈「ん…」
莉奈が、目をさますと涼平の存在に気づいて大声を出した。
莉奈「えぇ!?何で涼平がこの部屋に?!」
莉奈は爆睡中の涼平を揺さぶった。
涼平「ん゛…」
莉奈「何で涼平がここにいるのよ!?」
涼平は眠たい体を起こした。
涼平「あぁ。絵美里に教えてもらった。…おまえさ絵美里に心配かけすぎだぞ!絵美里だけじゃなく周囲に!絵美里すげーおまえのこと心配してたぞ。」
莉奈「……ごめん。」
涼平「俺もいきなりきてごめん。」
莉奈「うん。びっくりした!」
涼平「おまえさ…過去のこと引きずってんだろ?」
莉奈「えっ?」
涼平「誰も信じられなくてあんなことしてるんだろ?本当はそんなやつじゃないんだろ?」
莉奈【どうしてこの人は、こんなにあたしに構うの?見透かされてる。本当のあたし見つかっちゃった。】
莉奈は心の中でそう呟くと自然に涙を流した。
涼平「もうやめろって。わかんねーよおまえ。好きでもねーやつとベタベタして、そんなんで寂しさ埋まるもんなのかよ?」
涼平の言葉に、莉奈は今以上に泣いている。
涼平「そっちの方が寂しいんじゃねーの。」
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