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17歳の私の誕生日に、両親は自殺した。
警察から連絡が来て、涙一つ出なかった。
現場を目撃しなかっただけマシ。
私はやっと自由になった。
19歳になった私は、順調に一人暮らしを始め彼氏も出来て売春を卒業した。
でも心底信用していた初めての彼氏が浮気をした。
問い詰めて彼が言った言葉。
「おまえと付き合ったのは、ただやりたかっただけだよ。おまえ騙されやすいんだよ笑」
純粋に彼を愛してた。彼だけを見てた。初めて愛した人。
初めて信じた人は、裏切り者の悪魔だった。
どしゃぶりの雨に濡れ、声をあげて泣いた。
悲劇のヒロインみたいに、疲れ果て声が渇れるまで泣いた。
もうこれ以上涙は出ない。
そう思うのに真っ赤な瞳からは、沢山涙が溢れてくる。
神様…私は幸せになっちゃいけないの?
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