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弟たちがディレクターさんと戯れてる間に、あの人の姿を探していたんだけど…。
今日はお休みなのかな…。
…やべー。
かなりショック…。
うわー…どーしよ…。
今日、この熱が冷めないうちに行動しないと気が済まない。
どうしても会いたい。
「すみませんディレクターさん。」
「ん?どーしたの?」
「今日はいつもお弁当持ってきてくれるスタッフさんはいらっしゃらないんですか?」
「あぁ、みーちゃん?」
みーちゃん、さん。
なんか、猫みたい。
「今日はねー別の仕事が入っててココにはいないよー。まぁ、あと2時間くらいしたらこっちに来るけどね。」
…2時間。
よし、待てるっ!
「何か伝言あるならしとこうか?」
「いえ、待ちますっ!」
「え、そう?2時間あるけど…。」
「待ちます!」
「何か用事?」
「大事な用事があるんです。」
俺にとって。
今しか出来ない用事が。
「分かった。ただ楽屋がこの後詰まってるからロビーで待つことになるよ?大丈夫?」
「大丈夫です。」
「じゃ、まぁ一応こっちからユン君が用事あるみたいって伝えとくよ。」
「ありがとうございます。」
良かった。まだ頑張れる。
あー…。
やっぱりちょっと緊張してきた…。
ホントにスーツじゃなくて大丈夫かな…。失礼にならないかな?
「ユン。僕たちは先に帰るから。いいよね?」
「おう!ゴメンな、マックス。」
「ファイティン!ユン!応援してる!」
「ありがとう、シア。」
もう、後にはひけない!
どうせダメなら当たって砕ければいいや!
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