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その後、無理やり彼女の携帯に俺の電話番号とメールアドレスと誕生日を登録して、
その場は一旦別れた。
どうやらみーちゃんはまだ仕事が残ってるらしい。
待ってます。
と、しつこく言ってみたものの、何時に終わるか分からないので、と、やんわり断られた。
それでも、なんだか諦めきれなくて、必ず連絡します。と、必死に言い聞かせて、エレベーターの扉が閉まるまで見送った。
すごく無理やりな事は分かっているし、良くない方法だとも思ったけれど、どうしても何かしら彼女に自分の存在をアピール出来ないか必死だった。
家に帰る途中に携帯を開き、彼女の名前と電話番号をみて、
にやにやしながら帰った。
きっと、今の顔はイケてないんだろうな。
それでも、彼女に繋がる数字をみると、じわじわと幸せがこみ上げてくる。
どう頑張っても、タクシーの窓に映る俺の頬は緩みっぱなし。
初デートにはたどり着かなかったけれども、
頑張ったよな?
俺。
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