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日付が変わる少し前。
ヒロは、ねむー。って、言いながらシャワールームふらふら向かう。
マックスとシアは風呂から上がるなり、さっさと自分の部屋に閉じこもってしまった。
俺は、風呂上がりに少し水分が欲しい。と、冷蔵庫から水を取り出し、リビングで、最近はまっている漫画を読み始めた。
その時。
「ただいまー。」
おお、リーダーのお帰りだ。
「おっかえりぃ。どうだった?」
「や、無理だった。」
その割にはご機嫌じゃん?デートの約束でも取り付けたか?
「何、にやにやしてんのさ。」
「え、にやにやしてる?」
「キモいくらい。」
「ミキには言われたくないなぁ。」
俺にはってなんだよ。
そんなに、にやにやしてないし。
「彼女、まだ仕事があるみたいで、今日は食事無理だったけど、電話番号ゲットした。あと、名前。」
………名前?
「知らなかったの?」
「おう。」
「知らないままに、食事に誘うとか言ってたの?」
「うん。」
「スーツで?」
「いや、着替えたよ。」
ヒロが止めなきゃスーツだったじゃん。
ダメだこの人。
面白過ぎる。
「…ふっ。」
「ほら、にやにやしてるっ!」
ユンのせいだよ。
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