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「なんかユン、今日超張り切ってない?何かあるの今日?」
「…今日の仕事の後、噂の愛しの姫君と初デートらしいよ。」
「あぁ…それで…。」
ピシッとスーツを着こなしてるんだね。
てか、初デートでスーツって。
「大丈夫かな…。」
「………さぁ。」
「そわそわしてるねぇ。」
「落ち着かないなぁ。」
「ちょっと、ミキ。緊張をほぐしてあげてきてよ。」
「ぇえー。…ほっとこうよヒロ。」
読んでた雑誌から少しこっちに目を向けて、最高に嫌な顔をする弟。
めんどくさいんだね。
まぁ、気持ちは分からなくは無いけどね。
思い込んだら一直線な彼には、中途半端にちょっかい出すと、微妙に火傷する。
かと言って真剣に最後まで付き合う気にはなれない。
だって何かとめんどくさいんだもん。彼。
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