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「ねー、ユンー」
「何?シア?」
「ミキさー、なんでユンにだけに頑張ってって言ったの?」
「あー。今日、俺、頑張るから。」
「ユン、説明がおおざっぱ過ぎ。」
それじゃシアに伝わらないと思うけどなぁ。
「僕だって頑張るよ!」
ほらね。
仕方ないなぁ。
末っ子の僕がフォローしてあげようか。
「今日ユンは意中の彼女をデートに誘うつもりだってさ。」
「おお!ホントに?!それは頑張らないと!ファイティン!」
「ありがとう。」
「で、誰?どんな子?」
「この前話してた子だよ。」
「ああ~…。…どんな子?」
「この前ユンが話してたじゃん。ウザイくらい。」
「そうだっけ?」
…シア。
興味ない事にはとことん興味無い人だな。
相変わらず。
「で、ユン。どんな子?」
「やー、もぉ恥ずかしいから言えないよー。」
さっきの自分の行動の方がよっぽと恥ずかしいから。
つか、デレデレすんな。
鼻の下、伸びてる。
そんなリーダーは見たくない。
「シア、たまに楽屋にお弁当を持ってきて下さる小さい方だよ。ふんわりした雰囲気の可愛い人。わかる?」
「ああ~。分かる!」
嘘つき。
目が泳いでる。
「会えば分かるよ!多分。」
ほら、やっぱり。
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