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「私は、孫策様と王平殿の意見に賛成です。」
「そんな!」
「周瑜殿まで!」
周瑜の結論を聞いた武将達が騒ぎ始めた。
「まあ、最後までお聞き下さい。」
「そうだ!静かにせよ。」
孝彦が言葉を発すると、一斉に静かになった。
「曹丕様を味方にする事で、呂布の動きを牽制出来ます。」
「呂布の動きですか?」
「そうです。呂布の勢力が強大になったのは、曹植殿を人質にして、曹操殿の家臣達を強引に納得なせたからです。しかし、皆が納得しているわけではありません。多くの武将達は、曹植の命を守る為に、仕方なく呂布に従っているだけです。」
「それは分かりますが、それと呂布を牽制するのと、どう繋がるのですか?」
馬超が不思議そうに尋ねた。
「もし、呂布が我々を攻撃してきた場合、呂布軍の中で、仕方なく従っている者達が、我々に寝返る可能性があります。そうなれば、攻めたはずの呂布軍は、我々と寝返った部隊を相手にしなければなりませ。」
「なるほど。ならば、やはり曹丕殿を処刑するわけにはいきませんな。」
黙っていた孫権が発言した。
「しかし、これは曹丕様を味方にした場合ですよ。」
周瑜は言葉を強めて発言した。
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