800人が本棚に入れています
本棚に追加
「周瑜…助けてくれたのか?」
祥太は周瑜を見つめた。
「助けた?まあ、それでも良いです。ただ、貴方の覚悟を聞きたかったんですよ。中途半端は覚悟では、この時代は生きていけません。」
「つまり、俺達を試したと?」
「そうですね。私と伯符は子供の時から過ごしてきました。そんな私ですら、先程の話を聞くまでは、分かりませんでした。」
周瑜の表情が普段の、柔らかい表情に変わっていた。
「なら、さっき話していた、曹操との戦いから違和感を感じていたってのは?」
「嘘ですよ。ただ、曹丕が来てからの伯符は、様子がおかしかった。だから、少し試してみたら…ふふふ。案外、簡単にボロが出ましたね。」
周瑜は笑いを堪えながら話した。
「まあ、孝彦さんの伯符の方が、君主らしいですし、天下統一を目指すなら、今の伯符でないと無理かもしれないからね。まあ、本物の伯符を取り戻すのは、天下統一してからにするよ。」
祥太には、周瑜がいい加減な性格に思えた。
「ああ、祥太さん、大丈夫ですか?短気な性格は損ばかりしますよ。」
周瑜か祥太に忠告した。
「なあ、孝彦…やっぱり、周瑜って変態だよな?」
「そうか?まあ、こんな性格だよ。」
最初のコメントを投稿しよう!