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「ふむ。結局…馬超・法正・呂蒙・魏延が反対か。残りは賛成なのか?」
孝彦が甘寧・黄忠・王平を見つめた。
「賛成する訳ではありませんが、孫策様がそう決められたのなら、儂は従いますぞ。」
最初に、黄忠が発言した。
その表情や口調から、曹丕達を信用していない事が分かる。
「私も、黄忠殿と同じ意見です。軽々しく、敵だった者を信用し、部隊を率いらせるなぞ、軽率すぎます。考え直してください。」
甘寧も、黄忠と同じく曹丕を信用していなかった。
「私は、賛成です。曹丕殿を味方にすれば、曹操の領地の民や兵士達が、我々に味方する可能性があります。それに、曹丕殿を慕う武将もいると聞きます。その武将達が、我々に寝返れば、兵力だけでなく、領地も得られる可能性もあります。ここは、曹丕殿を丁重に迎えるのが得策です。」
王平だけが賛成した。
後は、軍師である周瑜の発言を待つだけである。
誰もが周瑜の言葉を待ち続けた。
黙り続ける周瑜を、祥太は緊張した表情で見つめ続けた。
(何で黙ってるんだよ。はやく、賛成してくれよ。)
孝彦も、緊張した表情であった。
軍議に参加した武将や指揮官の、七割は反対派だった。
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