……それは突然に……

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「お父さん、兄さん達勝てそう?」 「分からないなぁ、皇英はかなりのレベルだから……でも勝てない相手じゃないはずだ」 和樹もそこまで詳しい訳ではないので断言は出来なかった だが、悠二に勝ってもらいたかった。 そしてそんな事を思っていると甲高いホイッスルの音と共に試合が始まった それと同時に応援席からは双方のチームに声援が送られる 和樹と彩乃もそれに混じって悠二に声援を送っていた。 「行けぇ~、兄さ~んっ」 「悠二、切り込め、シュートだっ!!」 相手陣地の深い位置でボールを奪った悠二 そして父親の指示が届いたように体の振りだけで相手のディフェンダーをかわして左足を振り抜いた。 鋭い弾道を描いたボールであったが敵のキーパーによりグランド外に弾き出された それと同時に応援席からは感嘆の声が湧き上がった。
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