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「さん……うさん……」
少しばかりのけだるさ
それと同時に白い輝きが頭の中に入り込んで来る
重たい瞼をゆっくりと開くと白い世界が飛び込んできた
と同時に誰かが何かを言っているのが聞こえた。
そして
その方向へ首を傾けると一人の少女が心配そうな表情で手を握っていた。
「お父さん大丈夫……私の事、分かる…?」
まだ頭の中の処理能力が追い付いておらず目の前の情報が理解出来ない
だが、徐々に処理能力が追いつき総てが分かった。
そして
それと同じくして目の前の少女に向けて軽く笑みを作った。
「あぁ、分かるよ彩乃……心配かけてごめんな……」
話し出すと自分の口元に息苦しさを覚えた
それは酸素マスクを付けているからであり、それでここが何処だが理解した。
ここは病院
それで俺は悠二の試合の観戦中に倒れたのだとーー。
「父さん、どれくらい……眠ってたんだ…?」
「二日だよ、先生はもう……目覚めないかも知れない……って……」
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