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そこまで話すと和樹は急に言葉を閉ざした。
漆黒の世界を去る直前に朋華がくれたあの言葉が和樹の頭の中を翔けた。
でも
あの言葉を娘にはさすがに話せなかった
それはいくらの和樹でも執着心が抑えてしまった。
「お父さん?」
「あぁ、ごめん……そういえば悠二はどうした、試合には勝ったのか?」
和樹の言葉に彩乃が反応した
だが、それは何処か悲しそうであり嬉しそうでもあった。
「試合、最後に兄さんがシュートして勝ったよ、でも……」
「どうした?」
「兄さん……相手に凄く当たられて……右足痛めたんだ」
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