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「お~い、こっちだ」
混み合った居酒屋の片隅で手を振っている一団
そこに人混みを掻き分けて一人の男が向かった。
「悪い、また遅刻しちまったな」
詫びながら空いている席に座った男
二年振りに完全に揃った訳だったが相変わらず年相応には見えない若々しい三名。
席に座って待っていた彼等は慣れた様子でグラスに入ったビールを飲んでいる。
「いいさ、和樹の遅刻癖は今に始まった事じゃないからな」
「そうそう、それより時間より早く来てるなんて事があったら逆におかしいよ」
軽く酔い始めているのか、二人の男は上機嫌に話しはじめた。
そして
和樹も席に着くと予め時間を予測されていたようで何も言わずにビールが置かれた
そして彼も分かっているようにジョッキを掴むと一気に喉の奥へと流し込んだ。
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