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玄関を抜け、本館に入った瞬間、目を疑った。
本館の中の大きさなどでも身を持って驚いたが、それは違う。
俺が目を疑ったのは、長い廊下にずらーっと何人ものメイドと執事が立っており、メイドと執事が挟む通路ができていたことだ。
「「お帰りなさいませ、お嬢様」」
メイドと執事は鬼神に対して、深く一礼する。
それに対して鬼神は、ああただいまと一言返した。
「……おい、これ全員鬼神んとこのか?」
「ああ、そうだが?」
マジかよ……執事はいらないがこんなにもメイドさんがいるなんて……。
べ、別にメイド好きじゃないんだからね!!
勘違いしないでよね!!
まあ、それはともかく。
もしも俺が鬼神ならこんな感じだろう。
「「お帰りなさいませ、悠様」」
家に入った途端、可愛いメイドさん達は俺に一礼する。
俺は一人のメイドに近付き、顔を近付けた。
「今日は君を食べちゃおうかな?」
ニッコリと俺は笑顔を見せる。
するとメイドは、カーッと顔を赤くさせた。
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