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「お前以外に誰がいるんだ?っで、持ってるのか、持ってないのか?」
「……すいません、持ってないです……」
「はぁああああ!?」
持ってないと言った途端、大きな声を出した。
まるで、持ってないとかありえねーというような声で。
だって、俺、未成年だし。
自慢じゃないが、二十歳になっても吸わないんだからっ!!
「はぁー……今時の学生はタバコ持ってないとかシケてんなー」
いやいや、普通持ってないですよ。
「なら、今からお前買って来いよ。タ・バ・コ」
なんですか、この焼きそばパン買って来いよっていう感じの流れ。
「……今からですか?」
「そうだよ、今から」
「でも、鬼神は此処で待ってろって――――」
「誰が鬼神だぁあーーーー!!」
俺が鬼神と言った瞬間、何か頬にかすっていき、頬にツーンッとした痛みがきた。
後ろを見ると、壁にはクナイが刺さっていた。
頬を触ると、手には血がついていた。
……え、なんかやばくね?
今起きてることが、まったく理解できないですけど。
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