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視界がぐらつく。
痛みと恐怖で、汗が大量に出る。
我慢できず、地面に倒れた。
「悠君が悪いのよ…?あんな女と一緒になろうなんて……ふざけテる。ユウクンハワタシトイッショニナルノ」
力を入れ、相手の顔を見る。
目の前には俺を見下している女の子がいた。
俺はこいつを知っている。
何故なら、幼なじみだからだ。
何故、あいつがこんなことを?
あの女?
なんのことだ?と聞こうとした瞬間、俺の頭に包丁が突き刺さった。
そこから俺の意識はまったくなくなった。
永遠に。
「どうだ!?よかったろ?恋というものがわかっただろう?」
「「「「…………」」」」
一同凍りつく。
あまりもの衝撃で、何も言えない。
特に俺と武は、BLだとずっと思っていたので、あまりの不意打ち。
えーと、なんだ。
大体内容はわかった。
悠君が女の子と一緒になろうとしていて、それを幼なじみが嫉妬をしたって感じだな。
まあ、紙芝居の中では大体マシだったと思う。
こんな話は、昼ドラなみだが――――
「なんで、男の子俺と同じ名前?」
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