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「特に俺の話を聞いてわからなかったとか……もう武君、一生愛についてわからないんじゃないのか?」
「敬太君。少し君は黙ってようね?(ニコッ)」
「うぐっ!」
俺の作り笑顔を見て怯える敬太。
やばい。
つい敬太を殴りそうになってしまった……だって、あいつが理解できないことを言うもんだから。
「まあ、こいつ(敬太)の話は関係ないが、私の話を聞いてわからなかったら相当だぞ?」
「うっ!」
桜と鬼神に交互の責め合い。
最初は、武もすみませんと言っていたのだが、途中から意味不明な言葉が飛んでくる。
『馬鹿馬鹿アホナスマヌケ~』
『あーあ、マジカレー食いてー』
『……人間って、そのまま火つけても燃えるの?』
……うん、止めようか。
話がズレてる。
「……あのぉ、ちょっとすみません?」
『あ゙ぁ゙?』
会話を途中で割り込まれたので気分が悪くなったのか、声を唸らしてメンチ切ってきた。
鬼神のメンチはわかる。
しかし、桜まで俺にメンチ切ってくるとは……ふっ、成長したな。
もちろん、嫌な意味で。
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