912人が本棚に入れています
本棚に追加
「えーとですね。異議もうしあげたいんですが……」
「なんじゃこらぁ!こっちとら小学生の頃からBL極めてるんじゃ!仙人だよ、BLの神様なんですよ!!」
なんか、桜がBLの神様と自分で宣言してきやがった。
小学生の頃からって……俺、知らなかったぞ?
というか、今目の前にいるのは桜じゃない。
目を見るな、俺!
「えーと、桜さんのはある意味恋なんですが、今回武君が求めてるのと違うんですよ。それと、鬼神のは恋というより、恋の恐ろしさみたいな感じなんだよね……」
「さっきからそんなことばっか言うけど、お前が言ってみろよ。恋ってどんなもんか」
敬太が腕を組みながら言ってくる。
ごもっともなこと言ってるんだけど、敬太が言うとなんか腹立つ。
「そうだよ、悠くん!悠くんが思うのはどんなんなの!?」
「そうだな。さっきから横でウジウジ言うなら、お前の意見はどんなんだ?」
皆の視線が俺に集まってくる。
最初、武がボロクソ言われてたのに、このままじゃ俺がボロクソ言われとしまう。
……仕方ない。言うしかない、か。
最初のコメントを投稿しよう!