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「……恋というものは、こう好きな人のことを思うと胸が痛くなったり、好きな人と会うと胸が苦しくなったりするものだと思うんだ。毎晩、その人のことを思ったり、その人と手が触れただけでドキッとするんだと思う。それが俺なりの恋だと思う」
『…………』
俺が自分なりに考える恋というものを話した。
途端、皆が黙り始めた。
まあ、昔にそんな経験をしたことがある。
しかし、それは昔すぎてあったのはあったが、相手は思い出せないがな。
「ふんっ、青二才が」
はぁ?お前、俺の話聞いて感動して黙ってたんじゃなかったんですか、鬼神さん?
あれ?俺の勘違い?
「そうよ、悠くん。そんなのただの浮かれてる少年心よ!!」
悪かったな!
昔、ある人に浮かれてたんですよ!
誰か覚えてないけど。
「違うわ皆!!少なくとも悠が言ってることは合っているわ!!」
ばっと部屋のドアが開いた。
部屋に入って来たのは姉貴であった。
……ノックぐらいしろよ、姉貴ひびったぞ。
「……なんだよ意気なり」
「あら?何その態度。私はあなたの加勢にきたのよ?」
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