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蘭を撫でてた手は、ただそこに置かれてるだけ。
「じ、ん」
魅せられたように、無意識に名前を呼ぶ紅いくちびる。
甘く掠れた声に脳みそに痺れるような快感が走って。
「ん、かめ…」
ちょっと膨らんだそれを、ローションを擦り付けるように手のひらで刺激して。
「…ぁ…やめ…」
嘘つきな口を無視して、貪欲に求める腰が揺れる。
くぅ~ん
息を詰めるかめを心配そうに見つめる蘭が、それでも撫でて欲しそうに身体を擦り付けるから。
「だめ…らん、はうす…あっ」
ピンと張りつめたちっこい粒に噛みつけば、いきなりの刺激に白い首筋が反る。
命令は分からないふりで、名前を呼ばれたことにしっぽで答えて。
「ハウスって…あ、ちょ」
おれとかめの隙間に、あたまを突っ込んできた。
柔らかいピンクの舌が、噛みつかなかった方の粒を舐める。
「ら、」
退かそうとする両腕を、それより早く組伏せて。
蘭はそのままに、開いたくちびるをコトバごと塞いだ。
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