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そこに小さくキスを落として
「らん?」
ソファの裏でいまだにおもちゃをかじってる犬を呼ぶ。
ふわっと揺れるしっぽを振って、それをくわえて走ってきた。
「ろーしょん、もってこい」
黒い大きな瞳を覗いて言えば、最近覚えたばかりの命令に嬉しそうに跳ねていく。
「おまっ、なに教えて…ぁんっ」
ちっこい乳首を指の腹で押し潰して
「だって物覚え良いんだもん」
蘭って天才じゃね?
そう首をかしげれば、ちょっと頬を赤くしてなにも言わなくなるかめ。
くぅ~ん…
下の方から聞こえた鳴き声に振り向けば、かめが入れ替えたオレンジ色のボトル。
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