第一章

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「そういえば、今日入寮でしょ?はい、これ鍵」 そういって渡されたのは、ハートの形をした鍵。ハートの枠の中に細かい細工がしてあって、それはかなり複雑な形をしている。 「これね、この細い線をセンサーが読み取るのよ」 ふんふん。 ずいぶんハイテクだな。 「あと、食堂とコンビニとかのお金がわりになるから、絶対に無くさないで。再発行まで時間がかかるから。」 「はい」 じゃあ絶対なくせないなー 「寮の説明とかは尋夢ちゃんとか同室者に聞いたほうがいいわ」 「はーい」 同室者とかいるのか……いいやつだといいな。 「凌、寮に行こう」 「う、うん!」 今思ったけど、“凌”と“寮”……字は違うけど読みが一緒だ! ……運命?
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