『世界一偉い人』

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 しかし僕にはこの先生以上にリスペクトする人物が居る。それは両親だ。近すぎてなかなかありがたみがわからないが、この二人が存在しなければ、僕がこうして筆を取る事はなかった。「こんなに悩むぐらいなら、生まれてこなければ良かった。」そう思った事もあるが、生まれていなければ、楽しい事の経験も笑う事も、そして悩みを持つ事すら出来なかった。何事をするのも、喜怒哀楽の感情を持つのも、命があってこそであり、命あっての物種だ。そう言った意味で、世間的には普通の人かもしれないが、僕の中では世界一偉い人である。僕の人生はいつ始まったのだろう?それを考えると、実に深くなる。もしかしたら、お父さん、お母さんとの出逢いからかもしれないし、もっと前、おじいちゃんとおばあちゃんの出逢いからかもしれない。いやもっと前・・・これを偶然の産物と呼んで良いのだろうか。これは偶然とは呼べない。奇蹟だ。いやそんな言葉でもまだ軽い。僕らは「生まれるべくして、生まれてきたのだ」そう思わずにはいられない。
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