The beginning

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そんなこんなで昼食を終えた。 「死ぬかと……思った」 主に口の中が。 帰り際にまた来て下さいね、と言われたがどうしたものか。 「パパ……だいじょうぶ?」 「あぁ、俺はいつでも大丈夫だ」 エリスが心配してくれている、いい子に育ったなぁ……。 「じゃあ、ご飯も食べたし次はどうする?」 「んー……」 「――エリス、もしかして眠いのか?」 午前中小さな体で目一杯動き回って満腹になったのだ、しかたないだろう。 「うん……――」 「ホテル戻るか?」 「うん……――」 これはダメだな。 エリスを抱き上げ、ホテルの方へと歩きだした。  
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