99人が本棚に入れています
本棚に追加
× × ×
自分の足音だけガやけに耳に響ク。
後は、自分の呼吸音。
辺りは、夜なのだろウか、街灯の明かリ以外は真っ暗だ。
耳に響く足音と呼吸音。
そして、自分の中に渦巻く衝動。
それだけがワタシの感じるモノ。
ワタシは、母をコロした。
正確には違うかもしれないけど、この世から存在をナくしたのであれば、コロしたと言っても間違いではないハズ。
ワタシは、母をコロした。
その事実が私の内に渦巻いている衝動を、より一層強いモノにしている。
ひたひた、ひたひた、ひたひた。
足音が耳にやけに響ク。
自分で歩いている気はしなイ、体の感覚と思考が別離している。
最初のコメントを投稿しよう!