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ひゅーヒゅー、ひューヒュー。
呼吸が荒い。胸が痛イ。
胸の内に渦巻く衝動をいつまでも抑えておける気はシない。
ひたひた、ひたひた、ひたひた。
今日に限って誰も出歩いていないのは、イイことなのか悪いことなのか。
「ア――――ァ――――」
母をコロして、私はオカシクなったんだと思った。
だって、あんなコトをしてしまっタ。
でも、それは違った。
私は間違っていない、コレが……!!コレが、本当の私!!
もう、抑える必要なんてナイ。
私は、私は自由だ!!
何にも縛られない!誰にも蔑まれない!強者だ!もう、弱い私じゃない!
「アァァァァアァァァァァアァアアアァ!!!!」
暗闇に、ケモノのような叫びがこだました。
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