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今、俺の居る場所はホテルの屋上、吹きさらしなのが少しキツイ。
「さてと……」
こんな所にいる訳は、街が一望できて、魔力を探り安いからである。
これから拠点にしようという街だ、探っておいて損はないだろう。
精神をある程度研ぎ澄ませ、口を開く。
「act1 detection」
軽い探知魔術を発動させた。
簡単に言えば、体の感覚を外に向けて飛ばす感覚。
この探知魔術の類には、もっと高位の魔術になると憑依の魔術等がある。
「ダメか……」
この場所からのこの術では効果範囲が皆川地区のみとなってしまう。
そして、皆川地区にはこの魔力を撒き散らす原因は見つからなかった。
「――――ん?」
端的に言えば違和感。
魔力の残滓が一番濃い所を見つけた。
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